2015年8月28日金曜日

セーラ米とバスマティ米の違い

セーラ米というお米をご存知だろうか?

ビリヤニを追い求めてインドやパキスタンに出向くと、必ずセーラ米という疑問のお米に打ち当たる。日本では目にすることがほとんどないが、現地のビリヤニやプラオには頻繁に使われているお米である。

ビリヤニを現地で食べ歩いていると、お米がバスマティ(ビリヤニに使われる香り米)よりも一回り大きく、コシが強いことに気づくだろう。
セーラ米の存在を知らない時は、「このお米が太くてコシがあるのは、ビリヤニの炊き方の違いだろう」と思い研究に研究を重ねたが、一向に思ったように炊き上げることができなかった。
それはそうだろう、お米が違うのだから・・・笑

セーラ米

さて、話をセーラ米に戻すと、セーラ米とは英語でPar Boiled riceと呼ばれ
収穫→籾殻が着いた状態で一度蒸し上げる→乾燥→精製
されて作られたお米の総称である。お米の品種ではない。
そのためバスマティ品種のセーラ米も存在し、ビリヤニなど使われているのがこれだ。

セーラ米(ここではバスマティセーラ米)と普通のバスマティ米を比べると
・普通のバスマティよりも一回り大きい
・薄黄色がかった色をしている
・バスマティ米のような独特な香りが薄い
・炊き上げた時に、お米とお米がくっつきにくくパラパラしている

デリーのセーラ米を使ったビリヤニ

ここで、なぜ普通のバスマティではなく、セーラ米がビリヤニに使われているのかという疑問がわいてくる。これが正解かは分からないが、個人的見解は下記である。

・普通のバスマティよりも安価である
・普通のバスマティよりも一回り大きいため、お米が割れづらく扱いやすい(ご存知の用に普通のバスマティはすぐ割れてします)

今まで食べ歩いてきた経験上、屋台レベルではセーラ米が使われており(特に北インド)、レストランレベベルになると普通のバスマティを使っているとことが多いので、上記理由で間違えないと思う。

インドに行った際は、屋台でビリヤニを食べて普通のバスマティとセーラ米の違いを比べてほしい。

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